生産者「カラバオ・ママ」について

ルソン島の真ん中にあるフィリピン首都マニラからおよそ250km離れた、フィリピン・ルソン島北部の標高1500mの山岳地方でNGO「カラバオ・ママ」は活動しています。
ここには人々が毎日米や野菜を作るための美しい棚田「コルディリェーラの棚田群」があり、1995年にユネスコ世界文化遺産に登録されています。


ルソン島の山岳民族の中には、今も自給自足に近い生活を営んでいる人もたくさんいます。 先祖から受け継がれてきた自然と共生する調和のとれた暮らしです。そんな山岳民族が長年使ってきた道具と、その手仕事の技を活かしてアレンジした手作りの品々を、生産者から適切な値段で直接買い付け、日本に届けています。

貨幣経済の浸透により、山岳民族の暮らしが近年大きく変わり、村でも子供の教育費や医療費など、お金が必要なことが増えてきました。
近年は、現金収入をもとめマニラなど大都市や海外に出ていく若者たちも多いですが、山岳民族の伝統的な手作り品を販売することで、村に貴重な現金収入をもたらし、自然の中での家族そろっての生活維持につながっています。